19世紀、嘘と詐欺にまみれたパリの都と
マスメディアの世界を鋭く描いたヒューマンドラマ
フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの小説
『幻滅 メディア戦記』が原作。
19世紀前半。恐怖政治が終わり、
フランスでは宮廷貴族たちが
自由と享楽的な生活を謳歌していた。
詩人として成功を夢見る田舎町の青年リュシアンは、
貴族の人妻ルイーズとパリへ駆け落ちするが、
世間知らずで無作法な彼は社交界で蔑まれ
笑い者にされてしまう。
生活のために新聞記者の仕事を手にした
リュシアンだったが、先輩格のルストーに
「金のためなら魂を売らないといけない」と言われる。
当時は王政派に対して自由派の新聞編集者たちは、
広告主へのへつらいと、嘘とどぎつい記事で
論争を起こし、金を稼いでいたのだ。
そんな中、リュシアンはある大衆劇の擁護記事を頼まれ、
その芝居に出演していた十代の女優
コラリーの激情にも惹かれていった。
恥も外聞もなく、金のために魂を得る同僚たちに影響され、
当初の目的を忘れて虚飾と快楽にまみれた世界へ
堕落していくリュシアンの運命は・・・・・・。
華麗な貴族たちの暮らしと出で立ち、
裏にうず巻く陰謀と裏切り・・・
まるで現代の写し絵のようです。
4/14 ROAD SHOW
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