名作歌舞伎を映画館で見よう!
『松竹シネマ歌舞伎』シリーズ第38弾 下の巻。
坂東玉三郎と片岡仁左衛門の“人気コンビ”36年ぶりに復活。
僧・清玄は持っていた香箱の蓋から
桜姫の不義の相手として濡れ衣を着せられ、
寺を追われてしまう。
かつて愛した稚児・白菊丸の生れ変わりの
桜姫への執念を抱き続ける清玄は、今は病み衰え、
弟下であった残月と桜姫の局だった長浦のいる
庵室に身を寄せていた。
しかし、残月と長浦は、金欲しさに清玄を毒殺、
墓穴掘りとなった権助に後始末を依頼した。
そんな中、悪者に誘拐された桜姫もこの庵室につれてこられ、
思いがけない再会を権助と果す。
一途な桜姫は権助について行くが、非道なこの男は
桜姫を女郎として売ろうと企む。
一方、雷鳴で蘇生した清玄が戻って来て、
前世からの因縁を伝え想いを尽げようとするが
桜姫の心は動かない。
やがて揉み合う内に、出刃が喉を貫き清玄は息絶えるのだった。
権助は桜姫を女郎屋に売ることを決めて帰ってくる。
すると突然人魂が現れ、不思議なことに
清玄と同じ青あざが権助に浮かび上がったのだった・・・・・。
仁左衛門の早変りが見物です。
艶やかな日本の伝統美と磨き抜かれた“芸”で
描き出した名作歌舞伎。
4/29 ROAD SHOW
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