第2次世界大戦中にイタリアのナポリで始まった習慣。
貧しい人のためにコーヒー代を払っておくという“保留コーヒー”は懐に余裕のある者が二杯分のコーヒー代を払い、バリスタが貧しくてコーヒーさえ飲めない人にその一杯を供する心温まる行為。
“保留コーヒー”は世界のあちこちに広がって行き、
本作はニューヨーク、ナポリ、ブエノスアイレスの
三つの都市でコーヒーを通して繋がっていく人々を
群像劇で描いたドキュメンタリー作品。
コーヒーを通して誰かに届けた暖かい行為は、
きっとアロマ香る“幸福”となって
あなたの元にかえってくることでしょう。
1994年 公開